アメリカのドラマなどを見ていると、服装や通学カバンは自由で日本との違いに気づかされます。
どうして日本では通学にランドセルを使っているのでしょうか。
そもそも通学にはランドセルを使わなければいけないものなのでしょうか。
そして、ランドセルの色や柄にも何か指定はあるのでしょうか。
指定は…ない!
実はランドセルの色や柄には指定はなく、通学にはランドセルを使わなければならないという決まりもありません。
私立小学校や公立の一部の小学校は学校指定のランドセルを使っている場合もありますが、指定がある時はそれぐらいです。
もし望むなら普通のリュックサックや手提げ袋で通学しても全く問題はありません。
ランドセルが使われる理由その1:安全性
ではなぜ日本の小学校ではランドセルが使われ続けているのでしょうか。それには二つの理由があると考えられます。
まず理由の一つ目として、ランドセルは高い安全性を持つことが挙げられます。
警視庁が2016年に発表した「小学生の交通人身事故発生状況」のデータでは、2015年度には事故発生件数1001件に対し死者3名および負傷者数1235名が記録されています。
過去に比べれば減少傾向にあるものの交通事故のリスクはゼロではありません。
ランドセルには事故から子どもの命を守るための工夫がされており、例えば多くのメーカーではある程度の荷重がかかるとランドセルのナスカン(わきについている吊り下げるためのフック)が外れるようにしています。
これは自動車に引きずられる事故を防ぐためにわざと外れるようにしています。
さらに、反射板のついているランドセルならば夜間にドライバーに子どもの存在を知らせることもできます。
その他、もしも車に跳ね飛ばされてしまっても、ランドセルがクッションの役割を果たし子供の怪我を軽く済ませるとも言われています。
ランドセルが使われる理由その2:防犯性
メリットの二つ目として防犯性というものもあります。
私立小学校がランドセルのデザインを揃えているのは防犯目的のためでもあります。
もしも子供が行方不明になった時にわかりやすいデザインのランドセルをしていればどこの学校か判別しやすいというわけです。
また、ランドセルは特徴的なデザインのため人目につきやすく、変わった色のランドセルは特に人の記憶に残りやすいため不審者が嫌がると言われています。
ランドセルは高い機能を持つ
通学にあたっては必ずしもランドセルを選ぶ必要はありませんが、ランドセルが機能的であることは確かだと思います。
少々値段はかかるかもしれませんが、お子さんの命をまもる値段と考えればランドセルは最適の通学かばんではないでしょうか。
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