湯シャンとは市販のシャンプーを使わずお湯(水)のみで髪の毛を洗うことです。
髪の汚れの7割程度はお湯だけでも洗い流すことができ、湯シャンに加えてブラッシングをすることで髪をきれいな状態で保つことができます。
シャンプーは界面活性剤など洗浄力が高い成分が多く、毎日シャンプーをすることで必要な皮脂まで洗い流してしまうことが危惧されています。
薬剤を使わず自然のものを利用して頭皮の健康を保とうとするのが湯シャンです。
目次
湯シャンを始めたキッカケ
たまたまAGAクリニックで頭皮の状態をマイクロスコープで見てもらったことがあり、その時に赤い発疹が頭皮に数多く見つかったのが湯シャンを始めたキッカケです。
その時は髪が薄いなどのハゲに関する心配はなかったのですが、赤い発疹は気持ち悪かったです。
また後々抜け毛などのトラブルが出てくるのではないかと思い、早めに対策しようと思い、毛髪に関する書籍を読み漁っていたところ湯シャンに出会い始めました。
湯シャンで期待できる効果
- 皮脂線が縮み、髪へ十分な栄養がいきわたる
- 毛根を傷めない
皮脂線が縮み、髪へ十分な栄養がいきわたる
シャンプーは強力な薬剤で頭皮の皮脂をきれいに洗い流してしまいます。
皮脂は新しい皮脂と古くなって酸化した皮脂が混在しており、においを発するのは古い皮脂です。
新しい皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうと、皮脂線は皮脂を作り、髪に行くはずの栄養をそちらに優先して回してしまいます。
古い皮脂はお湯で十分に洗うことができるので、それまで無駄にしていた栄養を髪にいきわたらせることができ、その結果太く健康な髪を作ることができます。
毛根を傷めない
シャンプーに含まれる界面活性剤や防腐剤は頭皮・毛穴にしみこみダメージを与えます。
毛根の細胞(毛根幹細胞)は毛穴の浅い部分にあり、シャンプーやリンス・トリートメントなどの薬剤の影響を受けやすいです。
毛根幹細胞へのダメージをなくし、働きを妨害しないようにすることができます。
湯シャンで用意したもの
- 獣毛ブラシ
以上です。
ブラシはなんでも良いですが、獣毛ブラシがツヤが出やすくおすすめです。抗菌加工がされているブラシは常在菌※を殺してしまうので避けた方が良いです。
私が使っているブラシは以下のものです。
入門用として価格が安いものを選択しましたが、ブラシがやや硬い気がします。
天然の獣毛ブラシは安価なものから高級なものまで数多くあるので慣れてきたら色々試してみるのも良いでしょう。
毛の密度が低いものが最初はおすすめです。
ブラシは清潔な状態を保つ為にこまめに洗います。私は2回に1回程度お風呂場に持ち込んで水洗いしています。
石鹸などで洗ってしまうと、界面活性剤がブラシについてしまい、湯シャンしている意味が半減してしまうので水洗いです。
常在菌
侵入した病原性微生物の繁殖を抑制し、発病を防ぐ効果もあると考えられている。 実際、強力な抗生物質の使用などにより常在菌が極端に減少すると、他の細菌やカビなどが爆発的に繁殖し、病原性を示す事がある。
出典:wikipedia
湯シャンのやり方
まずシャワーを浴びる前に100回程度色々な角度から優しくブラッシングして髪に付いたゴミやフケを取ります。
その後、風呂場に入って頭をしっかりぬるま湯(36~38度程度)で濡らします。あまり水温を上げすぎると、皮脂が取れすぎてしまうので注意。
冬場など寒い日はそこまで神経質にならず、多少水温を上げるのも良いです。それでもむやみに薬剤を使わない湯シャンの効果はあります。
手ぐしで髪をとかしながら髪の汚れを落とします。
そして指の腹より少し上(先っちょ)を頭皮に軽く固定して優しく揉みます。
スキャルプブラシ(マッサージブラシ)なども販売されていますが、、指で優しくもみ洗いするような感じが良いです。
髪の乾かせ方
洗い終わった後は基本的にノンドライヤーで自然乾燥。髪の長い方は温風を頭皮になるべく当てないように冷風をうまく組み合わせながら乾かせます。
湯シャンを実際にやってみた感想
~1週間
頭皮にややかゆみがありました。
これは頭皮の体質がシャンプーをしていた時のままで、皮脂を多量に出しているからです。このかゆみは徐々に落ち着きます。
また人によってはベタツキを感じる人もいるようです。始めた時期が夏場だとこのような症状を感じることが多くなると思います。
ニオイに関しては嫁さんに超至近距離で確認してもらいましたが、悪臭がすることはなく、文鳥のようなニオイがかすかにすると言われました。
~1か月
慣れてきてかゆみはなくなりました。人によってはフケが多く出るようですが、私はあまり出ませんでした。こまめにブラッシングしているとフケはおおよそ取れます。
フケが出るのは異常だと思う人もいるかもしれませんが、健康な頭皮でもフケは出ます。
フケが多すぎたり、全く出ないというのは不健康な状態で、その状態が長く続くようであれば皮膚科を受診するのが良いでしょう。
~6か月
かゆみなどのトラブルはなく、いたって普通です。ニオイもなく健康な状態です。
シャンプーを使っていた時代より髪の伸びがやや早くなった印象で、髪もやや太くなった印象です。髪に栄養分が行き渡っているなと思いました。
湯シャンで想定されるトラブル
- ニオイ
- かゆみ
- ベタツキ
- フケ
これらのことが起こる場合がありますが、続けていくうちに軽減されていきます。
湯シャンを始める時期が夏場の場合、おこりやすく冬から始める場合は起こりにくいです。
連続休暇中に始めてみるのがおすすめです。
初めは週に数回から始めてみるのも良い
湯シャンが気になっているけれどもニオイやかゆみが気になるという場合は金曜日・土曜日だけ湯シャンにしてみるというのも良いでしょう。
平日は働いている・学校があってニオイが気になってしまうという悩みは多くの人にあると思います。
週末だけのプチ湯シャン生活で湯シャンがどういうものかを体験して、長期休暇に本格的に湯シャンを始めるというのも良いでしょう。
女性はデートの日だけシャンプーをするのもアリ
彼氏や気になっている男性とのデートの前日・出かける前はシャンプーをして髪に甘い匂いをさせるというのもありです。
男性の鼻の位置と女性の髪の位置は近くなりやすいので、男性はニオイに敏感になりがちです。
勝負の日だけはシャンプーを使うというのも良いでしょう。
また完全湯シャン生活に入っている人は毛先に香水を軽く付けるという方法で代替するのも良いでしょう。
ワックスやムースなど整髪料を付けている場合は?
この場合、お湯だけでは落ちないのでシャンプーを使います。
できれば整髪料を使わないで生活するというのが良いです。
整髪料を多用する人は正直あまり湯シャンには向いていないと思います。
ガチガチに整髪料で髪を固めている場合は髪を濡らした後にコンディショナー(リンス)を付けて、洗い流してから、シャンプーすると整髪料の落ちが良くなります。
毛の流れを作るだけならワセリン
髪の毛をツンツンに逆立たせたいというのではなく、流れを作りたいだけならワセリンを使うというのも良いです。
ワセリンは原料が油のみで肌に付いても問題ないものです。
ワセリンもお湯だけでは完全には落ちませんが、肌についても害がなく、髪にもダメージが少ないのでワセリンを整髪料代わりに使ってしまうというのもありです。
私は肌や唇の手入れの為にワセリンを使っていて、顔に塗った後の手のひらに残っているワセリンで髪の毛の流れだけ作っています。
髪のきしみにはクエン酸リンスを使う方法も!
髪がきしんでゴワゴワするのが気になる人は弱酸性のクエン酸を溶かして髪に付けてから洗い流す方法もあります。
使用するクエン酸はネット通販で1000円以下で購入できます。
クエン酸リンスの作り方
- 洗面器にぬるま湯をはる
- クエン酸小さじ1/2程度を溶かす
- かき混ぜる
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