新1年生の相棒となるランドセル。多くのランドセルメーカーが6年間使い続ける事ができるように、良い素材と何十年と培われてきた技術で丁寧に作っています。
親や祖父母は楽しく学校に行けるようにと、何万もするランドセルを買ってくれます。
大人になり実際にランドセルを買う立場になってから「こんな高価な物を買ってくれたんだな」と有り難く思えるのですが、子供たちはランドセルを投げたり、乗ったり・・・いくら丈夫に作ってあっても、こんなことでは壊れてしまいますよね。
また特別、乱暴に扱った訳でもないのに、通学中などに突然壊れてしまったというパターンもあるようです。
最近のランドセルは6年間修理保証がついています。せっかく利用できるサービス、どのような内容なのか色々と調べてみました。
目次
6年間修理保証サービスとは?
出典:セイバン
ランドセルを購入する際についているこのサービス。最近、ほとんどのメーカーで扱っています。購入の際、親はついている・ついていないを確認しているのではないかと思います。
実は6年間修理保証といっても、ほとんどのメーカーはすべて無料で修理してくれるとは限りません。修理箇所によって残念ながら有料になる場合があります。
だだし一部の鞄専門店の「中村鞄製作所」や「池田屋ランドセル」などは他メーカーが有料の修理となる部分が無料修理になるなど、サービスが充実しています。
無料修理と有料修理
1.無料保証の例
劣化してしまう、自然と壊れた、などが保証の対象になります。金具が外れてしまったり、背負いベルトが切れてしまった場合は無料で修理してくれます。
あと、ランドセル横にあるナスカンという荷物などを掛けられる部分があります。
出典:はなくら鞄
※左側がナスカン。右側はDカン。Dカンは防犯ブザーを付けるのに使われます。
この部分は車から降りた際など、挟まって引きずりなどの事故に巻き込まれない為にわざと取れ易くしているので(30キロ以上の負荷がかかると外れる仕組みになっている)、こちらも無料で修理してくれます。
セパレート式ナスカン
セイバン社の天使のはねランドセルではセパレート式ナスカンが採用されています。
引っ張ったら取れる安全ナスカンの場合、一度取れてしまったら修理に出さないといけないことが多いのですが、セパレート式ナスカンだと自分で押し込むだけで簡単に直せるので便利です。
2.有料保証
- 天災など不慮のケース
- 友達間のトラブル(ケンカ、いじめ、イタズラ等)での破損
- 乱暴な使用での破損(カッター等での傷、油性ペンでのイタズラ書き、乗ってつぶす)
- お下がりのランドセル(保証切れ※)
※ランドセルの保証は6年間のことが多く、お下がりや友人などからのもらいものの場合は保証が切れている場合が多い。
無料、有料の例をあげてみました。あとは修理期間の代替ランドセルサービスがあるのか、確認すると良いです。メーカーによりますが、無料で貸してくれる場合もありますよ。
参考:セイバン社の有償修理の基準
- キズ:ハサミ、カッターでの切り傷やカベ(壁)などでこすってできたすり傷
- やぶれ:転んでできてしまったやぶれや、何かにひっかかったり、何かにつきささってできたやぶれ
- つぶれ:ランドセルにのる(のられる)、ふむ(ふまれる)ことでつぶれて変形しているもの
- よごれ:油性ペン・ボールペンで書かれたもの
以上のものは有償修理対応になっています。
実際に壊れてしまったらどうする?
まず購入店に修理の依頼連絡しましょう。もしくはランドセルメーカーに直接連絡します。
その際に修理保証書が必要になりますので、探しておいてください。
※ふわりぃの修理保証書
もし保証書が無い場合は、修理依頼をした時にその旨を伝えましょう。多くのメーカーは保証書が無くても対応してくれます。ランドセル本体に製造番号が付与しているので、確認しやすいようです。
メーカー側の対応に従い、郵送します。郵送料は往復購入者負担が多いようです。中には送り主が負担(修理前は購入者、修理後はメーカー)としている所もあります。一部ですが、メーカー側が送料すべて負担してくれる所もあります。
修理期間は目安ですが2~3週間といったところです。ですが、秋~年度末のランドセル製造繁忙期は若干時間がかかる可能性があります。
壊れる前に知っておこう!故障しやすい箇所はココ
普段からランドセルの不具合が無いか、確認しておくと慌てずに済みます。
錠前
ランドセルのフタ先についている鍵の部分になります。毎日開け閉めしているので、回転部分が歪んでうまく回らなくなる事があります。
オートロック錠前
閉め忘れがなく、教科書が飛び出たりしなくて便利なのですが、故障してしまうと開け閉めができなくなります。学習用品が取り出せなくなると本当に困ります。「最近ちょっとおかしいな?」と感じたら、早めに修理した方が良いです。
背カン
背負いベルトとランドセル本体を繋ぐ部分。重量がかかるので、変形してスライドしなくなってしまいます。また変形してしまうと背負いにくくなってしまいます。
まとめ
6年間修理保証サービスがあるとはいえ、修理依頼の手間もかかりますし、できればお世話にならなければ、それに越した事は無いですよね。その為にも、普段からランドセルの扱い方やお手入れなどをしておくと良いかと思います。
ですが、毎日使っているランドセル、気づかぬ間に少しずつ劣化してしまうのは仕方が無いものです。
やはり、いざと言う時にとても心強いサービスです。もう購入済みのお母さんはもちろん、今から購入予定のお母さんもランドセル選びのポイントの1つとして、各メーカーの「6年間修理保証」をチェックしてみるのも良いと思いますよ。
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