ラン活という言葉をご存知でしょうか?
ラン活とはランドセル活動を略した言葉で、ランドセルに関する情報を集め購入に向けて動く活動のことを指します。
ラン活という言葉が使われ始めたのはインターネットで遡った限りでは2015年頃のようで、近年その傾向は収まる様子を見せません。
いったいラン活とはどんな活動なのでしょうか?
ラン活を報じた記事
NHK NEWS WEBで2017年6月19日に発表された「”ラン活”なぜ早まっているの?」という記事があります。
この記事では仙台市内の三越伊勢丹ホールディングスが経営するデパートに取材を行い、ラン活の背景を解説していました。
同記事では全国の三越伊勢丹ホールディングス店舗で人気ランドセルモデルを買うために、開店4時間前の午前6時から店舗前に並んでいた人々が紹介されています。
また、ラン活の背景として少子化の流れがあることを解説していました。
シックスポケット、つまり両親と父方ならびに母方の祖父母合わせて6人分のお金が少ない人数の子供に使われるため、ランドセルの高級化と関係があるとも解説されています。
ラン活の対象にならないランドセルもある
もっとも、全てのランドセルがラン活の対象になるわけではありません。
ラン活の対象となるのは工房系と呼ばれる一部の高級ブランドだけです。
「フィットちゃん」(株式会社ハシモト)、「天使のはね」(株式会社セイバン)といった人工皮革を使用した一般向けのブランドではラン活の激化による品薄や売り切れ、販売サイトのサーバーダウンといったトラブルはまず起きないことがわかっています。
逆に、「土屋鞄」や「鞄工房山本」といった工房系の高級ブランドでは人気モデルの発売初日に即完売する事態が起こり、注文の過集中によるサーバーダウンによって臨時休業を余儀なくされる場合もあります。
もしも工房系のランドセルを手に入れたいのならば入念な情報収集と素早い行動が不可欠でしょう。具体的には入学式の前年の3月か4月のうちから情報収集をはじめ、発売日初日には万全の準備を持って迅速に動けるようにしておきましょう。
人気モデルが手に入らない場合は似ているデパートコラボ商品を用意するなど次善の策も必要になります。
ラン活の問題点
ラン活をはじめるにあたってラン活の問題点は把握しておく必要があります。
まず一つ目は、ラン活の対象となる工房系のランドセルでは試着ができない点があります。
ネット販売では支度ができないのは仕方がないにしても、実際に店舗まで伺えば試着できる場合もあるかもしれません。
しかし、まず店頭販売でも行列ができる場合が多いため試着は現実的な話ではありません。
そのため苦労して仕入れたランドセルもお子さんに合うかどうか分からない場合もあるでしょう。
親のラン活で購入したランドセルが本当に子供の望むものであったかどうかという問題もあります。
また、高級品のランドセルはいくら汚れに強く傷がつきにくいと言っても小学校生活の中では汚れたり傷が出来たりする場面はたくさんあります。
特に男の子は汗と泥にまみれながら大きくなっていきますから、高級品のランドセルでも綺麗なままではいられないと思います。
そうならないように大切に扱うようお子さんに言いつけることはできるかもしれません。
しっかり動いてラン活の成功を
ここまで問題点を述べましたが、ランドセルの高級ブランドは本当にかっこいい、かわいいものが多いので手に入れられた時はお子さんともども嬉しいものだと思います。
お子さんのためにもラン活をみごと成功させたいものですね。
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